アーメンガード

-----8月1日

「今日は8月1日、カスミ草の日~。

「似合わないと馬鹿にされそうですけれど、
 わたしはカスミ草が好きだったりします。

「なんと言っても、くしゃみがしたいとき
 鼻の中につっこんで、くしゃみを召喚するのに
 ちょうどいいサイズなのがよいのです。

-----8月2日

「8月2日、今日はパンツの日~。

「今日の午前3時に目が覚めたわたしは、
 『ああ、今はまさにパンツ丸見え』
 と思ってしまった。

「誉められた発想ではないが、
 ついつい語呂を合わせてしまうのは、
 記念日コレクターの宿阿であるのだ。

-----8月3日

「8月3日、今日ははみだしの日~。

「はみ出汁をご飯にかけると美味しい。
紳士たれを肉につけると美味しい。
グルメのわたしからの2行情報であった。

-----8月4日

「今日は8月4日、機密の日~。

「とあるスパイ機関に身を置いていた青年は、
 趣味で4コママンガを描いていた。

「ストーブがすっとぶ系の寒いギャグ満載だったが、
 彼はいきつけの酒場に
 冊子にして置いてもらっていたという。

「しかしある日、彼は上司に機密漏洩罪で告発された。
 罪名は『情報部がアホであることを漏らした罪』
 …彼は有罪になり、刑を受けたという。

-----8月5日

「今日は8月5日、パグ犬の日~。

「パグをうまく舐めとる犬のことをパグ犬という。
 要するにデパッガーという奴だな…

「デパガとはまた一味違うので要注意だ。

-----8月6日

「今日は8月6日、すいか割りの日~。

「なのだが最近、
 すいか割りの感触が忘れられないから
 暴力的になる少年が増えた…

「と主張する一派が出てきたらしい。
 そういうニュースを聞くたびに確信してしまう…
 世の中はだんだん悪い方向に向かっていると。

-----8月7日

「8月7日、今日はタイルの日~。

「タイルはつやつやすべすべしているので、
 美肌の象徴とされている。
 あなたもタイルのような肌をしているな。

-----8月8日

「8月8日、今日は無限の日~。

「すなわち、∞の日だ。

「ちなみにこの∞マークは、
 己の尾を噛んでいる始原の象徴、
 ウロボロスをあらわすマークなのである。

「というのは、今わたしが考えたこじつけなのだが、
 意外とイイ線いっていると思わないか?

-----8月9日

「今日は8月9日、ツナギの日~。

「ツナギを着ている人は、何につながれているんやろか?
 それがとても気になって眠れない。

-----8月10日

「8月10日、今日は希望の日~。

「遠い昔、知識のガーディアンから、
 心の中をすべて見ることができる機械を
 ゆずられた学者がいた。

「彼が失望を繰り返しながら
 それでもやっぱり、人間も捨てたもんじゃないと
 思ったとき…

「希望のガーディアンの力が蘇ったという…

-----8月11日

「8月11日、今日は虫干しの日~。

「虫は干されると死んでしまう。
 うさぎは寂しいと死んでしまう。

「なんだかよく似ているので、昔の科学者ジエッジは、
 虫とうさぎを合成したモンスターをつくり、
 干されるのにも寂しいのにも弱い種を作った。

-----8月12日

「8月12日、今日は銅貨の日~。

「というわけで、
 どうかわたしの足元に
 小銭をなげつけてはくれまいか?

-----8月13日

「8月13日、今日はカエルの日~。

「カエルコールとは、
 カエルへのファンからの声援ではない。
 輪唱できるあの歌を心から歌いつづけることだ…

-----8月14日

「今日は8月14日、コルセットの日~。

「コルセット占いを考えついた人の日だ。
 コルセットからはみでた肉がハート型だったら吉(きち)、
 肉が肉団子みたいだったら、大凶。

「しかしこの占いでは、
 吉(キチ)の人は大凶の人より全然少ないことになる。
 実際の幸せな人率を反映した占いと言えなくもない…

※吉のルビが一回目はひらがな、二回目ではカタカナなのが気になる

-----8月15日

「今日は8月15日、不思議の日~。

「長生きした猫は、
 不思議な力を持つようになるそうだ。

「ジョリーロジャーにいる、元渡り鳥。
 彼の本体は、、近くでゴロゴロしてる猫であり、
 元渡り鳥は、猫の【グッズ】だそうだ。

-----8月16日

「8月16日、今日はノートの日~。

「ノーと言えない人がいた。
 彼は己の考えを紙の束に書き記してから、
 他の人に見てもらう方法を考えついた。

「彼はノーと言えなかった自分がいなければ、
 ノートは生まれなかった…と思い
 今日をノートの日としたのである。

-----8月17日

「今日は8月17日、星祭りの日~。

「お腹が空いて倒れた少年の元に、
 星から来た守護獣が舞い下りた。

「リグドブライトと名乗った彼は、
 己の腹肉をちぎりとり、
 少年に食べさせたという。

「少年はその恩義を忘れず、
 長じてリグドブライト味のクッキーを作った。

「リグドブライトがエビ味という説は、
 こうして流布されることになったのである。

-----8月18日

「今日は8月18日、馬具の日~。

「蹄鉄や鞍は、ちゃんと手入れをしておかないと
 いざというときに上手く使えないぞ。
 それを忘れぬための、馬具の日なのだ。

「しかし、手入れをしないでおいて
 『不覚を取ったのは、手入れをしなかったせい』
 にしておいた方が幸せなこともある…

「世の中全て、さじ加減ということだろうな…

-----8月19日

「今日は8月19日、ハイクの日~。

「8/19の語呂合わせだそうだが、
 このくそ暑いのにハイキングにいく奴がいるか!
 と毒づく日になってしまっているな…

-----8月20日

「8月20日、今日は説教グルメの日~。

「夢を信じていない大人が、
 うっかりコドモに夢を説き、石を投げられた日だ。

「子供は正直だから見破るわけではない。
 お説教には自然に点が辛くなるから、
 そういう結果になったのだ。

-----8月21日

「8月21日、今日はソーサーの日~。

「皿を飛ばすのが何故楽しいのか、
 わたしにはよく分からない…

「ピューと飛んでいく姿がかっこいいのだろうか?
 ブーメランならもどってくるし
 面白いのだろうなあとは思うのだが。

-----8月22日

「8月22日、今日は化学実験の日。

「白ワインと赤ワインを混ぜると
 ロゼワインになると思ったのだけれど…
 なぜかそういうわけにはいかないみたいだ。

「しょうがないので今日はこの、
 失敗したワインを囲み、
 ワインワインと騒ごうと思う。

-----8月23日

「今日は8月23日、雨の日~。

「雨が降ると地が固まってしまい、
 掘り起こすのに難儀になる。
 これは実に嫌なものだ…

「ちなみに、
 固まった地を掘り返し、また固めると
 地面のシャーベットができあがる。

-----8月24日

「今日は8月24日、癒されたいの日~。

「癒されたいと大声で言うのは
 人間として少し恥ずかしいところがある。

「癒される事が必要な、
 傷ついた状態であるとアピールしているからな。
 癒しではなく、賤しい考えである。

-----8月25日

「今日は8月25日、鼻水の日~。

「鼻水から純粋な水を取り出す装置を作った博士が
 その残りから海を復活させ、
 世界の水の海をとりもどそうとした日。

「そう、今日は鼻水で海、
 ということわざが生まれた日…
 でも焼け石に水の方が分かりやすいのだ。

-----8月26日

「今日は8月26日、ギターの日~。

「古びたギターの弦をつま弾くと、
 魔獣が寄ってくると聞く。

「夜に口笛を吹くと、
 蛇が寄ってくるとも聞く。

「蛇も魔獣も、
 音楽が好きな粋な奴等なのだな。

-----8月27日

「今日は8月27日、船の日。

「それを記念して、
 豪華客船にでも乗りたいとこだが、
 この村には船がない。

「しょうがないので、
 こっくりこっくり居眠りして、
 船を漕ぐことに決めたのである。

-----8月28日

「今日は8月28日、ばねの日~。

「女性科学者の手によって、
 ブゥーンブゥーンと鳴るばねより、
 作成された人工生命の少年がいた。

「バネッ人(と)と名づけられた彼は、
 年頃になって自分と釣り合う女性を求め、
 バネッ沙を作ったという。

「…それで少年は気がついた。
 彼の母もバネ人間だったということに…

-----8月29日

「8月29日、今日は後ろ髪の日~。

「後ろ髪をちょろりと伸ばし、
 それをゴムで縛るのが
 ファルガイアのニューモード。

「いつもアレを見るたびに
 引っ張ってみたい気になるが、
 引くとその人は爆発し、木っ端微塵になるらしい。

「誘ってるくせに答えてくれない、
 実にひどい話だと思いませんか?

-----8月30日

「今日は8月30日、蛾の日~。

「そのキモチはわかるのだが とか、
 いろいろと事情はおありでしょうが とか、
 人の意見を受けると見せて聞いてない男がいた。

「あまりにもうるさいので、
 天の神様は彼を蛾に変えてしまった…
 男は今ではコマッタノダガと呼ばれている。

-----8月31日

「今日は8月31日、ガビンの日~。

「誰が最初にガビーンと言い出したのか。

「それは知らぬが、
 笑っちゃいたくなるほどショック、
 という様を上手くあらわすこの言葉。

「その発明者に感謝を捧げるため、
 今日はガビンの日なのである。


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